先々週のいつだったか、夜にふと、テレビのスイッチを入れると、テレビ東京のカンブリア宮殿がやっていた。いつもなら、何のこともなく見ない、はずだけれど、なんだか、面白そうな会社が紹介されているので思わず見続けてしまった。
取り上げられていたのは、広島県が本拠地のメガネの21(ツー・ワン)。かなり、ユニークで面白い会社だ。僕が知らなかっただけで、知ってる人も多いかもしれない。そういえば、あの犬のマークは以前、父が広島転勤になって帰省した時に新聞チラシか何かで見たことがあったかもしれないな(本部がかなり近所だ)。
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社是(ミッションステートメントの一部)は、「21は社員の幸福を大切にします。社員は皆様の信頼を大切にします。」
元々は、広島県の大手メガネ販売会社をクビになった社員が、仲間の受け皿として設立したもので、その特徴はこんなものだ。
・会社には利益を残さない(内部留保しない)
・間接部門を持たず、それで浮いたお金で商品を値下げ(間接部門を持つ他社が出来ないレベルで値下げする)
・資金繰りのための金は、銀行ではなく、社員から借金して集める(これを社内では社内預金と位置づけ、お金を出した人を出資者として扱う)
・会社の利益は出資した社員で山分け、赤字になったら逆に社員にカンパ(出資の増額)を求める
出資の方法として、株式による増資ではなく、会社への貸し出しの形を取っているのは、法人税を支払った後にさらに配当で課税されるのは損だと考えているかららしい。増資ではなく、会社を辞める社員が株を後輩に売り渡す形をとり、そうやって会社自体が継承されるように狙っているようだ。
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テレビでは創業者の平本さんが出ていて、一見、たまに見かける陽気なおじさんのように見えたけれども、後でWebで調べてみると会社の立ち上げから軌道に乗せるまでに、相当の苦闘があったことがうかがえる。ただ単に調子のいいことを言っているわけではなさそうだ。
21の会社ホームページでは、これまでの取材、面接等で寄せられた質問について公開していて、その一問一答で会社のシステムについていろいろ考えられていているのがわかる。
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もちろん万能では無いけれども、面白い会社だと思う。
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